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2014年3月20日

男児死亡事件で注目される「ベビーシッターマッチングサイト」が悔やまれる

 



ベビーシッターの紹介サイトを通じて、依頼した男性ベビーシッターが、死体遺棄の容疑で逮捕されるという衝撃的なニュースが世間を騒がせています。現在作っているnecomoriをもっと早くローンチできていれば、もしかしたらこの事件は防げたかもしれないと思うと、やりきれません。
なぜ未然に防ぐことができたと思うのかをご説明します。

世にある質の低いベビーシッター紹介サイト


マスコミは「依頼者である女性は、ベビーシッターマッチングサイトを通じて今回の男性に仕事を依頼した」と報道しています。後述するnecomoriを作っているので、動物に限らず、人間まで徹底的にリサーチを行っており、当然ながら冒頭のマスコミが言う「マッチングサイト」の存在は以前から知っていました。チラホラと同様のサイトは立ち上がっており、そのほぼ100%が、私から言わせると「電話帳サイト」です。つまりシッターの連絡先、HP、氏名、プロフィールが載っているだけのお粗末な作り。百歩譲って「マッチングサービス」だったとしても、その精度が低すぎるサイトしかありません。
なぜこういうサイトが出来てしまうのか?恐らくこういう理由です。

  • ITでの経験値不足
  • ITでのセンス不足
  • 実際のユーザーが利用するシーン想定不足
  • 資金・人材不足による低レベルな技術力によるサービス開発

サイト制作者の心の声はきっとこんな感じ、

「せっかくニーズを見つけたのだから、早く・安く・お手軽にサイトを公開して、一日でも早くADセンスの広告収入を得よう!」

なのではないか?と勘ぐってしまうほどお粗末な出来のサイトが多い。

一番重要なのは「信頼度」の可視化





現存するシッター紹介サイトは、文字通り「紹介」しかしておらず、情報の精査も行われていないようです。実際の利用者が知りたい情報は、「この人にお願いして大丈夫かしら?信頼できるのかしら?」という本質的な部分です。mixiを始め、LINEが当たり前の社会で育った世代を中心に、どこか「シッカリした作りのサイトだったら大丈夫!」という幻想を抱きがちな気がします。これまでのサイトは、この「信頼度をどうやって可視化し、安心して利用者と事業者の仲介をすれば良いか?」という視点でのシステム開発が全くなされていません。

上の図のように、現在のベビーシッター検索サイトは「影響力は(比較的)高いが、信頼度が低い。」状態で、個人のベビーシッターは「影響度も信頼度も低い」状態です。そもそもWebサービス開発者はマインドとして、「この人たちを『影響力も信頼度も高いポジション』まで押し上げるにはどうすれば良いか?」を考えるべきだと思うのです。残念ながら今回、槍玉に挙っているサイト(2014年3月20日現在、休止中)は、この思想が欠けていました。

ペットシッターは認可制です。


動物愛護法により、ペットシッター業を営むには、有資格者のみが都道府県から認可を受ける必要があります。ベビーシッターには、この制度が現在、全くありません。が、「人間のシッターも国が管理しろ!」とは思いません。天下り先がまた一つ増えて、利権と既得権益を貪る輩が出てくることは確実だからです。

マスコミのある種偏った報道の仕方にも辟易です。あたかも「シッター紹介サイトが悪の元凶だ!出会い系と同じだ!」という印象の報道が多いように感じます。ワイドショーのコメンテーターも「法整備が必要ですね。」とか「サイトの実態調査が必要です。」などと言ってますが…そうじゃなくて、単純に「信頼度が見えるベビーシッター紹介サイト」を作れば良いと思うのですよ。

「信頼度を見える化」したnecomori


現在、私が作っているnecomoriは「近所のプロフェッショナルなキャットシッターを探して・検討して・依頼することができる」サービスです。

キャットシッターは、個人宅へお邪魔し、留守中の部屋に入ってくるのが主な活動スタイルなので、他のシッティング業以上に信頼がモノを言う世界なのです。それゆえ個人ユーザーからすると「信頼できるか分からない」と思われ、シッターからすると「信頼してもらえない」というジレンマを抱えており、産業として、需要と共有が拡大し辛いという問題を抱えています。

シッターさんを利用するば、ネコとの共生が明らかに楽になるのです。多くのネコ飼いが、諦めている2泊3日以上の旅行に安心して出かけられるようになるのです。このアドバンテージはとてつもなく大きいと思うのです。

私は、このサービスを通じて「ネコ飼い」と「キャットシッター」と「ネコ」がみんなハッピーになれると良いな、という想いでプロジェクトをスタートさせました。1匹でも多くの捨て猫が里親に貰われるようになると良いな、と。

necomoriはどう発展するのか?


necomori は「ネコに特化」したWebですが、それは「ネコのことを考えるだけでも手一杯」だからです。ネコのこと、ネコにまつわる業界のことを良く知っているからこそ活きてくるアイデアが、necomoriには詰まっています。だから「ペット全体」でサービスを提供できないのです。ただ、基幹部分ができてしまえば他のモノに転換して行くことは、一から構築していくより中身を変えて行くことの方が大きいため、そんなに難しいことではないと思っています。なので、necomoriが軌道に載ったら、次はイヌを、その次はベビーシッターへと、necomoriの思想を受け継ぎ、対象を拡大して行くつもりです。

良く人に「一気に総合サイトにすれば良いじゃない。」とアドバイスを頂くのですが「専門性を高め、特化することで信頼が産まれる」と思っているので、やるのであれば「イヌを飼っている人の気持ちに立って」、「育児中のお母さんの気持ちに立って」キチンとサービスを構築して行きたいのです。そうするとそれぞれに特化して考えなければならない課題は、それこそ山のように出現します。

だから「総合紹介サイト」を作るのは無理だと思っているのです。

今回の事件は、起こるべくして起こってしまったように思えて仕方ありません。このニュースを聞いた時「あぁ、necomoriがもっと早くできていれば、事故を防げたかもしれない…」と、自分の不甲斐なさに怒りを覚えました。現在、necomoriはシステムの作り込みを行っています。最小人数で作っているため、なかなか先に進めないのが現状です。necomoriが出来て、ベビーシッター用のWebサービスもスタートさせられていたとしても勿論、その防げたかもしれないという確証はどこにもありません。でも利用者の判断を一助する存在にはなり得たかもしれないと思うのです。

Slideshareで公開しているnecomoriの紹介プレゼン資料をご紹介します。興味のある方は、ぜひご覧になってみてください。


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