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2014年4月20日

家賃回収をオンラインで。小規模大家さんと入居者さんをつなぐWebサービスが話題

 











皆さんは家賃の支払いってどうしてます?圧倒的に「銀行振込」という方が多いと思います。クレジットカードでの支払いも大分浸透してきましたが、まだ少数派と言う寂しい日本の不動産賃貸事情をよそ目に、アメリカでは募集から振込までを全てオンラインでできちゃう、何とも羨ましいサービスがローンチし、話題になっていますよ。

仲介業者を通さずに大家と店子を結ぶ


アメリカでは、不動産仲介業者を通して賃貸物件を契約するのは、いわゆる高級物件の場合で、一般的な普通の住宅は、掲示板や新聞などを使い自力で探すことが多いのです。最近ではCraigslistという巨大掲示板を使って、直接大家さんと連絡・交渉をして探すのが一般的。何故なら小規模大家さんの数が多いからなのです。全米にある賃貸物件の70%が、20部屋以下という統計が出ている位で、小規模大家さんはわざわざ仲介業者に頼まずとも、自主管理しちゃった方が早いよね、という話しなのです。
そうすると、小規模大家さんはこういう問題を抱えます。

  • 入居者の募集
  • 入居者の審査
  • 賃料の回収

一方、入居者さんにはこういう問題が。

  • 賃貸物件の検索
  • 入居審査用の書類提出
  • 賃料の振込

この表裏一体の問題を一挙に解決できる、CozyというWebサービスがアメリカで登場しました。

大家さんにとって


物件紹介が自分でできる

大家さんとして登録すると、自分が所有している物件を掲載することができます。大きさ、家賃、間取り、写真、場所などを登録するとアッと言う間に掲載されます。自分でSuumoのような物件紹介サイトへ登録することができるようなイメージですね。

入居者審査が簡単になる

現在の職業、収入額などは入居者さんの自己申告ながら、オンライン上で知ることができます。加えてクレジットカードによる信頼調査をCozyが代わりに行ってくれます。カード先進国のアメリカらしく、高精度のクレジットレポートが提供されるので、安心。

賃料の振込を代行してくれる

アメリカではいまだに家賃の支払いは小切手で行うのが主流。それがCozy経由で振り込まれます。

入居者さんにとって


自分の情報を一括管理

職歴、年収などの個人情報をカルテのように制作しておくことができ、「ここに住みたい!」という物件を見つけたら応募するだけで、大家さんに自分のカルテ情報が自動で送られます。大家さんはその情報を元に「貸すよ!」とか判断して、契約に繋げて行く訳ですね。

面白いのは、現在無職で収入がなかったとしても「1ヶ月後に就職することが決まってるんです。」とかイイワケが書けること。

ペットを飼っていたら、何を何匹飼っていて、どの位の大きさなのかなども情報に含めることができます。

家賃を自動クレジットカード払いに
クレカで家賃の支払いって、案外ハードル高いんですよ。現状、大抵が提携している信販会社のカード以外は使えない、とか家賃分のポイントは溜まらない、とかあまりに制約が多い。入居者さんがクレカ払いできるメリットは大きくこの2点。

  1. 自動で支払いができる
  2. ポイントが溜まる

日本でコレができるのは私が知る限り、1社のみ。詳しくは過去のエントリーをご参照のほど

気になるお値段は?


入居者さんの利用は無料!
大家さんは1ヶ月$9で利用可。更に信用調査は1件につき、レポート提出料として$19.95必要とのこと。

安い!

自分の物件の紹介が出来て、クレカ払いに対応してるのに1ヶ月900円程度。もし日本でクレカ払いにしたら手数料として賃料の数%取られることを考えると、この対価は非常にパフォーマンスが高いです。

不動産業界というブラックボックスにメスを突き刺したこのサービス、今後どのようになるか興味深い所です。
同様のサービスが日本にも出て来てくれると良いですよね。
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