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2013年7月25日

Housecoでアパートを建てることにした。

 
前回のエントリーから時間が経ってしまいましたが、土地を購入してから、建築家を見つけるまでの経験を。

特殊物件の設計を誰に任せるか?


「猫と共生できる物件」で、尚かつ「敷地延長」という特殊すぎる条件ゆえ、住宅メーカーの中には「無理です。」と断られることもありました。IT関連の仕事をしていたこともあり、建築家のマッチングサイトがあることは知っていました。それがココ


当時の手順はこうです。

1. 「こんな家を建てたい!」と宣言する。
  土地の大きさ、建ぺい率などの諸条件、家のイメージなど、事細かに記載。
2. それを見た登録建築家が「作りたい!」と手を挙げる。
3. 期日までに手を挙げた建築家が、設計プランを作成。
4. 集まったプランを施主が審査し、気に入ったものがあれば採用。

コンペをネット上でやってしまおう、というアイデアで作られたWebサービス。素晴らしいのが、コンペ開催にかかる費用は無料なこと。我々も「ダメで元々、とりあえず使ってみよう!」というマインドで利用しました。

設計案を作ってもらうにあたり、実際の土地を見てもらおう、挨拶ぐらいしよう、ということで、建築家を集めて現地視察会を開催しました。
杉並の住宅街に大挙押し寄せた建築家の数、およそ70名。近所の人たちが「何やってるんだ?」と集まってしまいカオスな状態になりかけました。(苦笑)

建築家だって人の子

この現地視察会、行って正解でした。
視察会を終えて思ったことは、

いろんな人がいるなぁ。

ということ。家を作るには、それなりの日数がかかります。実際に我々も建築家を決めてから着工するまで、ゆうに1年はかかっています。平日に打ち合わせを行うことは仕事の都合上できないので、打ち合わせはどうしても週末、対面で行います。やはり気が合う人とでないと、厳しいのです。

日本は建築家天国

世界的に見て、建築士の資格保持者の数が多いのは日本なのだそうです。そうするとどうしても過当競争が起こり、奇抜すぎるプランを出す方や、提示している予算では到底できそうにないプランを出す方など「とりあえず目を惹こう。」とする人が出て来ます。

確度の高い見積もりを出す建築家のプランはつまらない、ざっくりとした大雑把な見積もりを出す建築家のプランは面白いものが多い、という印象。困ったもんですね。苦笑

とは言え、このコンペでは(当然ですが)見積もり提出も必須なので、その建築家がどの程度、本気で取り組んでくれそうかどうか、をある程度、ここで判断することができます。

実際に出て来たプランは玉石混合

「私たちには無理です。」とギブアップされた建築家さんもいましたが(今思うと、中にはすごく良心的な建築家さんがいらっしゃったな、と。理由が「その予算では、お望みの建物を建てるのは無理」でしたから。)結果的に、約40のプランが提出されました。出されたプランをあーでもない、こーでもないと言いながら選定する作業はとても楽しい作業でしたよ。このワクワク感は半端ないです。この感じを味わうだけでも、家を建てようとしている人は、コンペやるべき!と思います。

提出されたプラン、特徴だった例を挙げると…

窓がない。
南側が全面、窓。
トイレが部屋のど真ん中。
「壁がS字。」
「壁を銀色にして、反射させて採光。」
宇宙船みたいな外観。
2階への階段が橋みたいになってる。
(赤字が、ドギモを抜かれたヤツ。)

もう、個性炸裂。個性的な家は往々にして「住みにくい」事が多いので、建築家を選ぶ際は、ちゃんと攻防戦が出来る人を選ぶと良いです。って、この段階じゃ分かりゃしないんですけどね…。

結局、良さそうな2案にしぼり、面接をさせて頂き、我々の要求にほぼ全て応えてくれている案に決めました。

建築家を決めたら、詳細のツメを。

コンペ開催から、建築家決定までおよそ2ヶ月。家を建てるのは時間がかかるのです。普通の人が建売りやマンションや有名ハウジングメーカーに丸投げする気持ちが良く分かります。自由な設計が出来ない代わりに、大幅な時間短縮が望めます。保証もしっかりした所が多いですし…いや、こんなところでめげてどうする!楽しいですよ、自由設計。

我々の場合、コンペ段階で模型まで作ってもらっているので、基本的にはこの案を元に詳細を詰めて行きます。週1回のミーティングは賞味2時間、これを半年は続けました。お願いした建築家のスタイルは「とりあえず施主の言うことを全部、聞く。」でした。我々が「こんなキッチンにしたい」「メーカーはココがいい」「サウナつけたい」「ジェットバスがいい」「オートロックの門扉」など、調子に乗ってリクエストをし、ハイハイと受ける建築家。これが間違いの始まりとは知らずに…。

この続きは、次回!
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